【年中夢求プロジェクト】ウーブル新聞 43号
続きまして、ウーブル新聞43号です!
野球が好きを大切に人生を歩んで辿り着いた審判人生 その中で貫いた想い・・・

「全球入魂ー自分の想いを貫き通すー」
第43弾「年中夢求プロジェクト」を府中緑が丘中学校にて開催しました。プロ野球審判員の山崎夏生さんにお越しいただき、隣援する府中中学校野球部の皆さんにも参加してもらい、練習試合を「ホンモノ」の審判に裁いていただきました。「プレイボール!!!山崎さんの大きな声で試合が始まりました。
ピッチャーが緊張のためか、なかなかストライクが入りません。それでも時に「ストライーク!!」グランドじゅうに響き渡る大きな声のプロのコール。それは、相当な迫力で、プレイヤーや観客に、判定に文句は言わせないという説得力があり、練習試合といえども引き締まった空気を醸し出していました。
山崎さんの「審判員」の姿に、子どもたちは「プロ」を感じたことと思います。そのホンモノの審判員は、ただ球種を判定するだけの人ではなく、一球一球をものすごい集中力と真剣さで判定してくださいました。「ホンモノ」の人に共通することの一つに「厳しいほどの真剣さ」を感じます。苦しいことや嫌なことがあると、人は簡単に逃げてしまう弱い生き物ですが(私もですが)「ホンモノ」になる人は、苦しいことから逃げずに立ち向かった先に喜びや成長があることを知っている。そこに早く到達するには、自分にも相手にも、厳しく、真剣に取り組むことが非常に重要だ、とわかっておられるのだと思います。その真剣な取り組みの積み重ねが実力となり、素晴らしい結果を生むのだと思いました。こうした「真剣な大人の姿」を子どもたちが肌で感じることも大切な体験であり、この活動の意味だと思うのです。
1時間の練習試合の後は、室内で山崎さんの「審判員の人生」のお話を聞きました。
高校ではベンチにも入れなかったこと、大学
4年生の時に骨折して最後の試合に出られなかったこと、スポーツ新聞社では記者になれなかったこと、パリーグ会長に直談判で審判員になりたいとお願いしたこと、晴れて努力の末に審判になったものの判定技術が身についておらず囲から批判されたことなどな
ど….。
「私の人生は失敗だらけなんです。」と開口一番にお話されました。ですが、その話っぷりには、全く恥じらいや卑屈さはなく、むしろ清々しさを感じるほどでした。
一番印象的だったのは、審判にならせてください、と直談判された話です。記者を目指して新聞社に入社したものの、辞令は営業。
不満で悶々とした日々。そんな中「審判」という仕事があることを知り、パリーグ会長に直々に懇願されたそうです。
ですが、会長は一四して門前払い。「君はプロ野球選手でもない、ルールブックも読んでいないのに何が出来るんだ!」と。
普通なら、そこで諦める人が多いと思いますが、山崎さんは違いました。
「自分は覚悟が足りなかった。」と自省され、次の日には新聞社に辞表を出し、毎日トレーニングとルールブックの暗記、それから審判員の技術を身につける努力をされたそうです。そして2か月後、再度パリーグ会長に会いに行き、最後は熱意を買われて特別にその年のキャンプに参加させてもらい、その後晴れて「審判員」になれたそうです。
判を簡単にあきらめることもできたはずです。
ですが、自分に足りないものを受け入れ、行動して、またチャレンジする姿の根底には、野球が本当に好きな気持ちと、「絶対に審判になるんだ」という強い想いと希望を持っておられたからだと思うのです。
失敗も成功もありのままをさらけ出して話せる強さ、人間の器の大きさを感じることができました。
1時間半という長い時間でしたが、子どもたちはずっと集中して聞き入っていました。山崎さんの話が、子どもたちの心の中に少しでも留まり、今後に変化があることを願ってやみません。
最後に、いつもご支援してくださる皆様、参加してくださった先生方や生徒さん、保護者の方々、皆様のおかげでこの活動を継続できていることに感謝の思いで一杯です。ありがとうございました。これからも活動を続けて参ります。
text:柚中 修子
「年中夢求プロジェクト~REAL emotion〜」感想文

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